ご報告が遅くなりましたが、7月25日(金)に希望者を対象とした校外学習として、埼玉県東松山市にある「原爆の図 丸木美術館」の見学会を実施しました。
この校外学習は、先日の芸術鑑賞会『あの夏の絵』の鑑賞で「原爆の実相を伝える媒体としての絵画」に興味を持った生徒が、その興味関心をより深化?発展させることができるように、と特別に企画されたものです。
原爆の図丸木美術館は、プロの画家である故?丸木位里?俊夫妻が実際に目の当たりにした光景をもとに生涯をかけて描いた、全十五部からなる「原爆の図」が常設展示されている美術館です。
当日は、中1から高2まで計12名の生徒が参加しました。
学芸員の岡村幸宣さんの解説を伺った後、生徒たちは約2時間かけて、一枚一枚の絵とじっくり向き合いました。
戦争体験者の高齢化が進み、社会全体として惨禍の記憶が薄れる中、戦争を直接知らない世代がその記憶を継承していくためには、積極的に戦争体験者が遺してくれた媒体に触れ、学んでいくことが不可欠です。
今回の校外学習がその一助になってくれていることを願ってやみません。