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更新日:2025年02月28日

留学?海外研修

イナルコ(フランス)交換留学生 報告レポート

家政学部 建築?デザイン学科 卒業生

S.Mさん

 

〈はじめに〉

2024年1月末から2025年2月初旬までの1年間、パリのイナルコ大学に交換留学をした。語学力の向上や異文化交流を通じてコミュニケーション能力を高めたいと思い、未知の世界に飛び込むことを決意した。

 

〈大学について〉

イナルコ大学は言語を専門とする大学であるため、異文化に対して寛容な学生が多く、留学生の人数も非常に多かった。アジアからは韓国や台湾、ヨーロッパからはイタリア、トルコ、さらにはパキスタン、ロシア、ウクライナなど、さまざまな国籍の学生が集まっており、彼らとの交流を通じてフランス以外の文化や言語も学ぶことができ、とても充実した留学生活を送ることができた。

 

授業は基本的に留学生専用のコースから選ぶが、イナルコ大学のプレイスメントテストでDELF B1以上のフランス語力が認められると、本科生向けのコースを履修することも可能となる。私も体験として日本語学科2年生の「日本語の小説をフランス語に翻訳する授業」に参加した。日本語の学習を始めて2年以内とは思えないほど、学生たちは美しい発音で日本語を話し、漢字の読み書きも見事にこなしており、イナルコ大学のレベルの高さを実感した。

留学生向けの授業はスピーキング、ライティング、文法などの授業から自由に履修することができる。他の語学学校と変わらずDELFの試験問題を解いたり、クラス内でディスカッションをした。

 

また、クラブ活動やイベントも多く開催されていた。私はK-POPダンスクラブに参加した。2000年代初期の懐かしい曲から最新のヒット曲まで、音楽が流れると一斉に踊り出すメンバーの姿を見て、彼らが本当にK-POPを愛していることを感じた。

 

イベントでは「Journée de la Corée(韓国の日)」や「Journée du Japon(日本の日)」などがあり、キンパやおにぎりなど各国の料理を安価に購入することができ、文化体験としても非常に楽しいものだった。

 

Journée de la Corée(韓国の日)で試着した
韓服(韓国の民族衣装)


 

〈パリについて〉

パリは「治安が悪い」、「スリが多い」、「人種差別がある」と聞いていたので心配していたが、実際には想像していたほど危険を感じることはなく、私自身はスリや危険な目に遭うことがなかった。しかし、スリの被害に遭った友人や人種差別を経験した友人もいるため、注意を払う必要はあると感じた。また、フランスでは大麻は違法だが、近隣のEU加盟国には合法とされている国もあるため、一部の場所では大麻の匂いがすることもあった。

 

フランスは物価が高く、現在はユーロの相場も高いため、国内旅行をしても安いと感じることはほとんどなかった。例えば、ラーメン1杯が約14€(2025年2月時点 約2,200日本円)、マルゲリータピザが約11€(2025年2月時点 約1,700日本円)であった。そのため多くの留学生は自炊をしていた。私の寮はキッチンが共有であったため友人同士で集まって料理をすることで1食分にかかる費用を抑えることもあった。しかし、フランスは学生にとても優しい国でもある。たとえば、ほとんどの美術館は学生であれば無料で入館でき、ルーブル美術館やベルサイユ宮殿など有名な観光地にも無料で入ることができる。

 

クリスマスに
友人らと作った
ごちそう


 

〈寮生活について〉

私は多国籍の学生が多数いる国際的な寮に住んでいた。ヨーロッパからの学生が多く、寮内では英語が共通語として使われていたため、フランス語のみならず英語の勉強をする機会ともなった。自室にキッチンがないことはマイナスのことのように捉えがちではあるが、同じフロアの住人たちと共有キッチンを譲り合って使うことにより自然と会話が生まれ、仲良くなるきっかけとなった。

 

また、寮内ではさまざまなイベントが開催されており、私は友人たちと一緒にヨガのイベントに参加し、プロのインストラクターから直接指導を受けることができた。こうしたイベントを通じて、交流の輪がさらに広がり、充実した寮生活を送ることができた。


 

〈成果、感想〉

1年間の留学を通して、さまざまな能力が向上し、出国前の自分とは明らかに違うと感じている。特にフランス語力の向上は大きな成果だ。最初のプレイスメントテストではDELF A2レベルだったものの、語彙力が足りず授業についていくことにも苦労した。しかし、後期にはDELF B1クラスに進み、社会問題についてフランス語でディスカッションできるようになった。さらに、ダンスクラブに所属したことでフランス人の友人も多数できたことで、日常会話や冗談をフランス語で楽しめるようになったのも大きな成長だ。

 

留学は自己理解を深めコミュニケーション能力も大きく向上させる機会となった。自身の性格に向き合い、自分の特質に合わせた行動の戦略を立てるようになった。フランス語が流暢でない中で誤解を避けるために慎重に言葉を選び、相手の発言を確認する習慣が身についた。また、寮生活を通じて、近い距離にいる友人とのコミュニケーションの難しさを痛感し、時には一人の時間を確保することも自分には必要であると認識した。近しい友人には自分の特質を伝えて誤解を避け、心配をさせない配慮を心掛けた。言葉足らずから生まれる誤解を経験し、自分の意思を明確に伝えることの重要性を学んだ。この経験を活かし、今後は日本でも丁寧な意思疎通を心がけたいと思っている。

 

また、他者との比較を通じて、自分の価値観を再確認した。たとえば、友人の言動が私と大きく違った時、なぜそんな言動を取るのか?なぜ私はその言動を取らないのか?と理由を突き詰めることで私の持っている価値観の輪郭がはっきりしてきた。他者の考え方を深掘りすることで新しい価値観に触れ、自分の世界を広げることもできた。

 

この留学で得た自己理解や成長は、私がこれからの人生で私らしく生き、私が生きやすいように生きるための大きな糧になったと考えている。

 

〈おわりに〉

私の充実した留学生活は、拙いフランス語に耳を傾けてくれたフランス人の方々、友人たち、両大学の留学担当の事務の方々、先生方、そして大使館の職員の方々などたくさんの人のサポートによって実現した。

この1年間、私は多くの優しさに支えられてきたので、今後はその優しさを届ける立場となり、フランスでの経験を活かしていきたい。