2023種子島粗糖デジタルブック
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なるコーヒー生産地域で、渡り鳥の休息地となる森林の保護とコーヒー栽培を両立できる生産方法を広めることが急務であると考え、渡り鳥の休息地となる原生林を保持しつつ、有機農業でコーヒーを栽培する農園にバードフレンドリー?認証を付与するプログラムを開始しました。原生林に近いシェードグロウン(木陰栽培)かつ有機栽培で生産されたコーヒーをプレミアム価格で買い取ることで、生産農家を支えながら森林伐採も防止し、渡り鳥の休息地や環境を保護しています。製品の売上の一部は、スミソニアン渡り鳥センターを通じて、渡り鳥の研究?保護活動に役立てられています。農園内は自然林に近い環境を保つ厳しいシェードグロウンの基準が定められており、日本向けは全てJAS有機認証付きです。住商フーズ株式会社は、日本の総代理店として、バードフレンドリー?認証コーヒーを6カ国から輸入し、日本国内に流通させていらっしゃるそうです。 バードフレンドリーコーヒーは、森林の木陰で栽培されていることから、ゆっくりと甘みと旨味が熟成され、甘みのある華やかな味わいと、ほどよい酸味が特徴的なコーヒーです。バードフレンドリーコーヒーというネーミングも素敵ですね。美味しいコーヒーをいただくことが、環境保護につながるとは、ぜひみんなに知っていただきたいと思いました。私たちの周りでは コーヒーが苦手という人も多いことから、ミントコーヒーを考案しレシピに入れました。また、種子島産粗糖レシピのスイーツとの相性もよく、ぜひ一緒に楽しんでいただきたいです。 参考資料: 2023年4月28日 住商フーズ株式会社「バードフレンドリーコーヒー」レクチャー資料 住商フーズ株式会社HP(https://shinko-sugar.co.jp/index.html) このマークをご覧になったことはありますでしょうか。こちらは、 バードフレンドリー?認証のマークです。1999年にアメリカで立ち上げられた認証プログラムで、そのはじまりは1970~1999年北米と中南米を行き来する渡り鳥が約30億羽減少したという衝撃的な研究データが得られたことでした。そこで、スミソニアン渡り鳥センターは、渡り鳥の中継地とバードフレンドリーコーヒー

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