2023種子島粗糖デジタルブック
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共立女子大学 家政学部 食物栄養学科 調理学研究室 2023年度 卒業演習生一同 2022年、本学は住商フーズ株式会社と産学連携協定に関する協定を締結しました。家政学部食物栄養学科、調理学研究室の卒業演習において、住商フーズ㈱の商材である種子島産粗糖の認知度向上を目指し、「共立女子大学×住商フーズ株式会社 種子島産粗糖プロジェクト」として、粗糖の調査?研究、レシピ開発を行いました。さらに本年度からは、粗糖に加え、肉色が良くジューシーな特徴を持つ新四元豚、渡り鳥の休息地である森林を守るバードフレンドリーコーヒーの認知度向上も目指し、レシピ考案を行いました。 2023年4月住商フーズ㈱、また粗糖を製造している新光糖業株式会社の方々からレクチャーを受けました。また、住商フーズ㈱の方々からは新四元豚、バードフレンドリーコーヒーについてレクチャーをしていただき、コーヒーの淹れ方についても教えていただきました。食材の特徴をとらえるために、粗糖、新四元豚の官能評価を行いました。そして、本学科食物学専攻3年調理学実習Ⅱにおいて、ボルシチとトンポウロウに新四元豚を使用していただき喫食後にアンケートを行いました。粗糖、新四元豚、バードフレンドリーコーヒーの特徴をふまえた上で、レシピ開発に取り掛かりました。 2023年10月16日から10月18日、鹿児島県種子島へ行き、現地視察しました。新光糖業㈱では、サトウキビから粗糖が作られる過程を、実際に工場を見学しながら教えていただきました。また、サトウキビ畑では、採苗体験、植え付け体験をしました。さらに、種子島でよく採れる安納芋の収穫体験もさせていただきました。新光糖業㈱の方々が、安全な国産の砂糖を届けたいという情熱をもって製糖されていることや、島を案内してくださった島民の方々の温かさに触れました。他にも、種子島宇宙センターや鉄砲館の見学もさせていただき、粗糖が製糖される種子島について、深く知る機会をいただきました。 種子島視察を終え、試作を繰り返し、レシピを完成させました。粗糖の良さが活かされるレシピを考え、新四元豚のレシピにも粗糖を使用し、粗糖スイーツとバードフレードリーコーヒーとのペアリングも意識してレシピを考案し、デジタルブックとしてまとめました。今回作成したレシピを通して種子島産粗糖、新四元豚、バードフレンドリーコーヒーの魅力を多くの方々に知ってもらえたら嬉しいです。 本プロジェクトは、住商フーズ株式会社と本学が連携協力に関する協定を締結したご縁で取り組ませていただきました。物心両面のご支援を賜り、ご関係の皆様に心より感謝申し上げます。また、種子島、粗糖に関するレクチャーおよび、種子島訪問の際に大変お世話になりました新光糖業株式会社のご関係者様に厚く御礼申し上げます。 はじめに

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