2024南三陸町一日レストランデジタルブック
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2019年本学は宮城県南三陸町と連携協力に関する協定を締結しました。南三陸町は東が太平洋に面し、他3方は標高300~500mの山に囲まれており、森林が町土の70%を占めているというような、豊かな自然を有しています。このような気候風土から、南三陸町にはタコ、牡蠣、わかめ、ケール、小松菜など様々な海産物や農産物があります。しかし、これらの産業に関わる労働人口は減少しているという課題があります。 共立女子大学 家政学部 食物栄養学科 調理学研究室 卒業演習において、近堂知子教授指導のもと、「地域食資源を活用した課題解決学習 (PBL)」に取組んできました。2020~2022年は南三陸町歌津中学校にて、ホヤをメイン食材として中学1年生とともに南三陸町の水産資源?水産業、ホヤ産業の課題などについて学んだ上で、ホヤを使った料理を考案し、「1日レストラン」を開催しました。2023年度は、志津川中学校にてタコをメイン食材として、同様に取り組みを行いました。 2024年度は再び志津川中学校1年生と共に、南三陸町の産業や食資源、食文化を学び、地域の食資源を活かした様々な焼きそばレシピを考案し、地域食材の魅力を発信することを目的とし取り組みを行いました。 この取り組みで私たちは南三陸町をより詳しく知るために文献等の調査を行い、専門家の公演を聴講しました。また、レシピ考案を進めるにあたって、「和食」をテーマとした食育動画を作成し、中学生の視聴してもらいました。その後、中学生が考案した焼きそばレシピに、オンライン授業にて直接フィードバックを行い、試作も行いながらレシピを完成させました。 完成した焼きそばレシピは12種類。南三陸の特産物をたくさん使って、美味しく、そして簡単に作るができるレシピが完成しました。 志津川中学校の皆さんとともに考えた素敵なレシピをデジタルレシピブックにまとめました。こちらのレシピを活用していただき南三陸町の特産物の魅力を多くの方々に知っていただけると幸いです。 この取り組みを通して、私達は南三陸町のことが大好きになりました。志津川中学校 1年生の皆様、村上敬子校長先生、三上智花先生他諸先生方、南三陸町ご関係者様に心より厚く御礼申し上げます。 共立女子大学 家政学部 食物栄養学科 調理学研究室 2024年度卒業演習生 藤田真幸 戸部里美 野上風歌 松原里沙子 はじめに

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