2023五島市FW活動報告書デジタルブック
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文芸学部 文芸学科 英語?英語圏文学専修2年 片岡花名 テーマ: 五島について知ると同時に自己理解を深める 私が五島市フィールドワークに参加しようと思った理由は、この活動が、将来自分がやりたいことを見つけるきっかけになるのではないかという期待があったからだ。自分には大学卒業後に就きたいと思っている職業などがなく、今何をするべきかわからない状態であった。一年生の時はそれを理由に行動を起こすことはなかったが二年生になり、なにか経験をすることで新しい視点が生まれるのではないかと考え、フィールドワークへの参加を決めた。この活動を通して経験したこと、学んだこと、自分が成長できたことが多くある。活動の始まりから、最終プレゼン発表までを振り返っていきたい。 私は人前で話すことに苦手意識を持っているため、活動する中でプレゼンの機会が多くあったことはいい経験になった。メンバー同士で行った自己紹介など、自分で作成したパワポの資料を見ながら、発表する中で話す順序を決めていき、文章を組み立てていく作業は難しく感じた。しかしここで私は即座に自分の考えたことを文章にする力が養われたのではないかと思う。それは実際に五島に訪れた際に行った、五島高校の生徒さんとの交流でも感じられた。企画の中で、班の一人が自分の好きなことについてプレゼンする過程があり、担当の班のプレゼンターは私であった。唐突のことでパニック状態になったが、どの順序で何を話すか即座に考えることができ、自分でも納得のいくプレゼンをすることができた自分に驚きがあった。臨機応変に、ということは難しいものであるが、プレゼンに限らずどんな事柄にも柔軟に対処できる力をこれからの活動で伸ばしていきたいと思った。 次に五島を知るために自分がどのように動いたのかについて振り返っていきたい。地域を知るために実際にその場を訪れる、ということはなかなか無い機会である。現地へ行った際の個人的な目標として「積極的に自ら五島について知りに行く」を掲げた。ガイドさんのお話や体験学習など受け身で学ぶことは多くあるが、それにプラスして自分から知ろうとすることを大切にしたいと考えたからだ。実際にスケジュール外で経験できたことは二つある。一つは早朝にメンバーの一人と散策を行ったことだ。港でみることができた朝焼けは素晴らしいものだった。そしてウォーキングなどですれ違う島民の方には「おはようございます」と挨拶をされた。東京に住んでいると見知らぬ人に挨拶をするということがないので驚きであり、島民の方の温かさに触れたように感じた。もう一つは、滞在したホテルの近くの共同スペースでカフェを開いていたご夫婦との出会いである。ここで沢山のお話を聞くことができた。ご夫婦は五島へ移住された方五島市フィールドワーク 事後レポート 五島高校で行ったグループワークの様子

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